大企業に入社して実感したことは、そこそこの学歴が役に立つ、ということです。
高校卒業後に就職せずに、とりあえず進学したのは結局、正解だったのよ。
というのもね、まりあが就職活動をした年から、入社した会社では
高校卒の事務職の採用が、”ゼロ” になっていたんですよ。
進学の道を選んだことで、結果的に可能性が広がったというわけです。
なぜ民間の会社に就職したのか、疑問に思っているんじゃないかしら。
将来は子供のために働きたいと、高校時代の記事には書いたから、
教育関係の仕事につけば良かったのに。。。と、思われるかもしれません。
でもね、教職につけば、子供たちとは触れ合えるかもしれないけど、
自分が直接、関わった子供にしか、影響を与えることはできないでしょう?
教師になったところで、学校教育そのものを変えることはできないし、
学校という閉ざされた組織のなかで、世間知らずになるのも避けたかった。
より多くの子供たちが幸せになるために、本当の意味で役に立てる
大人になるためには、自分自身が視野を広げる必要があると。。。
まりあはまずね、”社会の仕組み” を学ぶことが大事だと考えて、
そのためには、大きな組織で働くのが一番だと思ったんです。
けっきょく最後の最後まで、学校教育には馴染めなかった自分が、
学歴社会を象徴する大企業のなかで、どこまで通用するんだろうと。
それは、まりあにとっては興味深い、実験の場でもありました。
入社した会社はね、社員が数万人もいる、文字通りの大企業で、
配属された事業部だけでも、2000人はいたんじゃないかしら。
まりあはいわゆる、集中管理部署と呼ばれる、管理部門に配属されました。
その当時、世の中は景気が良かったけど、会社は構造的な不況でね、
まりあが入社した年から、新入社員が大幅に減ってしまったのよ。
100人近くの社員がいる部署のなかで、新入社員はまりあと、男性がひとりだけで、
おまけに、与えられた仕事は責任が重くてね、慣れるまでは大変でした。
まりあは事業部のなかで、取引先の情報を一手に管理していました。
会社の仕事というのは大抵、チームを組んでやるのが普通でね、
まりあの職場でも他の社員は、ふたりでペアになって仕事をしていたのよ。
なのに、まりあはひとりで仕事をまかされて、頼れる人がいなくてね、
自分自身がしっかりしなければと、最初は肩に力が入っていました。
なにしろ、社会人になるまでに、勉強でエネルギーを浪費していないでしょ。
社会へ出たとなれば、これからが自分の人生の本番とばかりに、
セーブしていたエネルギーを全開でね、最初からバリバリと働きました。
可能性を試すのに相応しい、責任ある仕事をまかされたしね。
遊び呆けていた学生時代がウソのような(笑)、働きぶりだったと思います。
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東京の大手メーカーでの勤務を経て、
国立大学の研究室に勤務しました。
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