そうなると、子供たちの皆さんが、なぜ勉強しなければならないのかというと、
建て前としては、将来の可能性を広げるため。。。と、いうことですよね。
でもね、まりあに実践的なアドバイスを求めるなら、次のように助言します。
もし、あなたが将来、大企業で働きたいとか、国家公務員の仕事につきたいと
考えているなら、一流大学を卒業したほうが、有利になるのは確かです。
すでに説明したとおり、大企業では偏差値重視の会社が少なくないし、
国の機関も同様でね、東大などの、偏差値の高い国立大学卒を優遇します。
ようするに、大きな組織で働くのなら、一流大卒だと有利なことが多いけど、
規模の小さな組織や、独立志向の人は、学歴はあまり関係ないということかな。
だから、大学受験のためだけに、必要のない知識まで詰め込まなければ
ならないのは納得できないけど、それが日本の現状だから、仕方がないんです。
皆さんが社会人になる頃には、学歴社会が改められていればと思うけど、
国の中枢にいる、大人たちの意識が変わらないことには、どうしようもないのよ。
ただね、一流大学さえ卒業すれば、かならず出世できるのかと問われると、
それはまた事情が違うのだから、世の中というのは複雑なものです。
まりあは社会へ出てからというもの、偶然か必然かは別にしてね、
いわゆる、”偏差値エリート” の多い職場ばかりを、渡り歩いてきました。
最後の職場だった国立大学でも、直属の上司は東大卒だったしね。
”偏差値エリート・ウォッチャー” とでも、呼べるかもしれないけど(笑)、
彼らを間近で観察した結果、興味深い事実を得られたのよ。
”社会へ出た一流大卒のうち、半数以上は挫折する運命にある。。。”
まりあが勤めていた会社の職場にね、3人の東大卒の社員がいました。
平社員の同僚と、まりあとペアを組んだ係長、その上の課長も東大卒でね、
どういうわけか3人とも、社内では不遇な運命をたどっていきました。
まず平社員の同僚はね、結婚に失敗してから退職して、予備校の講師になり、
それから間もなくトラブルを起こして、予備校をクビになったと聞きました。
その同僚ときたら、”いずれは政界に打って出る” と、豪語していたんだけど、
あれから何年もたつのに、いまだに、議員名簿に名前は載っていません。
まりあとペアを組んでいた係長の場合、知識だけは豊富だったものの、
仕事の能力には欠けていてね、職場をたらい回しにされていたのよ。
気の毒なことに、社内では彼のことを認めていた上司はいなかったので、
出世どころか、その後、リストラの対象になった可能性が高いと思います。
最後に、直属の上司だった課長はね、別の部署に異動になったそうですが、
異動先の上司とトラブルになったらしくて、窓際に追いやられたとか。。。
上に挙げた3人の例を見ると、悲しいかな、だれも成功していないでしょう。
大企業の社長は東大卒が多いかもしれないけど、それは一握りの成功者でね、
その他大勢の人たちは、苦戦を強いられているのが現実なんですよ。
つまり、”大学の偏差値の高さと、仕事の能力は比例しない” ということ。
たしかに、社会へスタートする時だけは、一流大卒だと有利になりやすいです。
とくに新卒で就職する際には、偏差値以外の判断基準がないからですが、
実際に働き始めるとね、大学で学んだ高度な知識は、あまり役に立たないのよ。
なぜなら、会社というのは知識を披露する場ではなくて、仕事をする場所だから。
目の前に積んである書類を効率良くさばきながら、会社の商品を上手に
世間にアピールして、より多くの人に買ってもらう。。。それが仕事なんです。
学生時代に必要な能力と、社会に出てから必要な能力は、まったく別なんです。
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東京の大手メーカーでの勤務を経て、
国立大学の研究室に勤務しました。
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